任意点検についてOptional inspection

任意点検とは

法定点検以外に、賃貸建物の点検にはオーナー様や管理会社が自主的におこなう任意点検がございます。
主な種類は ①自動ドア点検 ②防犯カメラ点検となります。
あくまで任意のため、実施する義務は生じませんが、任意点検により安全確保ができることで入居者様の満足度は向上します。
例えば自動ドアが故障すれば日常生活に支障をきたします。これらの設備も定期点検することをオーナー様にお勧めします。

自動ドアの任意点検

自動ドアを安全に、そしていつまでも快適にご使用いただくためのメンテナンス(定期的な点検・調整・給油・修理・部品交換など)を実施する保守契約をお勧め
しております。

自動ドア任意点検の推奨業者:ナブコドア株式会社 出典:ナブテスコ株式会社HP

自動ドアのしくみ

装置各部の名称とはたらき
名称 役割
① ドアオペレーター ドアを開閉動作させる駆動装置、制御装置の一式です。
ドアエンジン、コントローラー、従動プーリ―、ドアハンガ―、ドアストッパー、ベルトなどから
構成されます。
② メンテナンス用スイッチ メンテナンス時にドアオペレーターの電源ON、OFF に使用します。
③ 起動センサー 通行者を検知し、ドアオペレーターに作動信号を送信します。
  1. 上図では多種類のものを事例として表示していますが、実際の装置では個々の使用条件上、適したものを
    採用しております。
④ 補助光電センサー 起動センサーでは検知しにくいドア軌道上の人や物を検知し、
ドアオペレーターに作動信号を送信します。
⑤ 閉保護センサー 閉じ作動中にドアと衝突する可能性がある領域を監視するセンサーです。
閉じ作動中にセンサーが検知するとドアへ検知信号を送信します。
⑥ ランマ 無目と天井の間にあたります。ガラスなどをはめ込んで構成します。
⑦ 無目 ドアオペレーターなどを納めるためのケースです。
⑧ ドア(引き戸) 開閉するドア本体です。
⑨ FIX(フィックス) 開閉しない固定された建具です。
⑩ 方立 ドア開口部と戸袋の間にある柱です。
⑪ たて枠 枠を構成する部材の一部でたて部に位置する部材です。
⑫ ガイドレール ドアの床面に設置した案内用レールです。
⑬ 錠前 ドアを手動で施錠・解錠するための鍵です。
トラブル・現象とその対処方法
手動でも全くドアが開かない。または、閉まらない。

【原因】ドアの軌道内に障害物がある。または挟まっている。

【対処】電源を切り、障害物を取り除いてください。

【原因】錠が掛かったままになっている。

【対処】電源を切り、錠をはずしてください。

【原因】上記以外の内容では、ドアオペレータの故障が考えられます。

【対処】電源を切り、管理会社までご連絡ください。

手動では、開く(閉まる)が自動では動かない。

【原因】電源スイッチが入っていない。

【対処】電源スイッチを入れてください。

【原因】起動センサが検知しない。

【対処】電源を切り、管理会社までご連絡ください。

【原因】上記以外の内容では、ドアオペレータの故障が考えられます。

【対処】電源を切り、管理会社までご連絡ください。

開いたドアが閉まらない。

【原因】ドアの軌道内に障害物がある。または挟まっている。

【対処】電源を切り、障害物を取り除いてください。

【原因】起動センサまたは補助センサが作動したままである。

【対処】センサが検知している物を取り除いてください。

【原因】上記以外の内容では、ドアオペレータの故障が考えられます。

【対処】電源を切り、管理会社までご連絡ください。

ドアオぺレータから異音異臭がする。

【原因】上記以外の内容では、ドアオペレータの故障が考えられます。

【対処】電源を切り、管理会社までご連絡ください。

保守契約の概要

自動ドア任意点検の推奨業者、ナブコドア株式会社の保守契約概要となります。お問合せは弊社までお願いします。

  1. 1.ナブコ自動ドア販売施工代理店と、保守契約をしていただきます。
  2. 2.定期的な装置の保守点検などを、各販売施工代理店またはその指定会社が責任をもって行います。
  3. 3.保守点検の項目は契約の内容により異なります。
防犯カメラの任意点検

防犯カメラは事件の詳細を録画したり、犯罪を抑止するために設置されていますが、カメラの設置角度がずれて正しい範囲を映していなかったり、汚れが原因で録画が
ぼやけてしまったりと、防犯カメラ設置の価値を下げてしまいます。

定期的な任意点検によって、設置角度や視界の状態などを確認しておくことで、カメラの不調や不具合に気付くことができます。
カメラの性能維持にも繋がるので、長い目で見たときのコストを抑えることもできます。

防犯カメラのメンテナンスは年に1度がお勧め

防犯カメラを定期的にメンテナンスをおこなう必要性は、レンズ部分や録画機に不具合があった場合、性能や寿命の低下に繋がる
からです。故障や録画の不具合等を早く発見するためにも、定期点検をすることが重要です。防犯カメラには、脚などの設置部分やレンズなどの撮影部分の他に、
ハードディスクや冷却ファンがついています。外部の不具合にはすぐ気付きますが、内部の不具合
には意外と気付きません。防犯カメラの任意点検は専門業者に依頼し、少なくとも年に1度の定期点検を心掛けましょう。

一般的なメンテナンスの内容
  1. 防犯カメラシステムの全体的な動作確認
  2. 防犯カメラ・レコーダー・内臓ハードディスク・配線や配管の確認
  3. 防犯カメラの角度や視野などの調整
  4. 録画の画質や、フレームコートの調整
  5. レンズ、レコーダー、冷却ファンなどの掃除

メンテナンス作業を通じて、防犯カメラの異常や不具合を調査します。ハードディスクなどは消耗品なので、長期間使っていると必ず劣化し性能が低下します。
交換時期を検討するためにも、専門業者にきちんと診断してもらうことをお勧めします。