リフォーム・リノベーション総合案内Reform/Renovation Comprehensive Guide

リフォームとリノベーションの違い 

リフォームは、老朽化した建物を新築に近い状態に戻すことを意味し、リノベーションは建物を工事し、既存のものよりも価値を高めることを指します。

具体的にリノベーションは、築年数が経ち、老朽化した建物内部・外部に大規模な改修工事を行い、用途や機能を変更して性能を向上させたり、付加価値を与えたりすることです。

リノベーションの可能性

リノベーションではコンセプトや予算に応じて、仕様や工事規模をオーナー様が自由に決められます。その反面、完成後がイメージできなかったり、費用対効果の確信が持て
なかったりすることが理由で、工事に踏み切れない人が多いようです。
ここではそのようなオーナー様に、基本的な分り易いリノベーションを紹介させて頂くために、老朽化した1990年完成の3DKアパートのリノベーションを具体的に取り上げました。
「Aタイプ:ナチュラルな洋風仕上げ」「Bタイプ:シックな和モダン仕上げ」の2種類からなるそれぞれの部屋がいかにして、入居者ニーズに応えられる建物価値にリノベーション
されたかを確認していただきながら、リノベーションを通じて賃貸経営の安定と、資産価値の向上を計画してみてはいかがでしょうか。

ナチュラルな洋風仕上げ シックな和モダン仕上げ

【BEFORE】3DK

【AFTER】 2LDK

【BEFORE】3DK

【AFTER】 2LDK

Aタイプ:ナチュラルな洋風仕上げ

Aタイプは3DK(和室+和室+洋室+DK)から2LDK(洋室+洋室+LDK)に間取りを変更しました。シンプルな白色を基調としたナチュラルタイプの洋風仕上げにすることで、
入居者様の「家具選びや色遊び」の空間を演出し、ポップな暮らしを実現します。「和室」から「洋室」への変更は、LDKと洋室をつなぐ建具を3枚引込み戸としました。
このことにより現代ニーズを取り込んだ、開放感と利便性をかね併せた住空間を実現することが可能となりました。一人親世帯など家族コミュニケーションを重視したお客様には、
子どもと過ごす時間は広々とした1LDKで住空間を満喫できます。またキッチンスペースからの視点は、家事と育児の両面で配慮した間取りとなっています。
その他にも、例えば孫の顔見たさに訪問したご両親の客間として使用することもできます。

photo gallery

【物件住所】 岡崎市上里二丁目地内   【建物構造】 重量鉄骨造   【間取り】<BEFORE 3DK> <AFTER 2LDK>  【面積】 51.03㎡  【ターゲット】 一人親世帯 

対面式 システムキッチン

【BEFORE】

A-3 キッチン

【POINT】背面キッチン

【AFTER】①

【POINT】対面式 システムキッチン

【AFTER】②

【AFTER】③

【POINT】仕上げをキッチンパネルに変更


キッチンスペースからの視点を、家事と育児の両面から重視しました。

また毎日使用するキッチン動線の機能性が向上しました。キッチンから家族を見渡せる
開放感のあるリビングが子育て世代に好評です。

クローゼット

【BEFORE】

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【POINT】押入

【AFTER】①

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【POINT】クローゼット

【AFTER】②

【AFTER】③

【POINT】洋間収納


布団などの収納で使用してきた押入を、洋室に見合ったクローゼットへ変更することで
スーツやジャケットといった洋服が機能的に収納でき、衣装ケースなどを活用すれば、
クローゼットをバリエーション豊かに使用することができます。

洗面脱衣室の新設

【BEFORE】

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【POINT】仕切りのない脱衣場

【AFTER】

【POINT】引違い戸と洗面脱衣室



仕切りのない脱衣場に引違い戸を新設することで、洗面脱衣室としてのプライバシー空間を確保することができました。
また機能の違うスペースを区分することができ、リビングでは家族との落ち着いた時間を過ごすことが可能となりました。

玄関スペース

【BEFORE】

玄関廊下

【POINT】フローリング

【AFTER】

玄関 施工後

【POINT】複層ビニール床タイルと
     ミラー付シューズボックス


経年劣化で傷が目立ったフローリングから、複層ビニール床タイル(ロイヤルウッド)に貼り替えることで、ナチュラルな木目基調の風合いが、明るい雰囲気の玄関へと生まれ
変わることができました。また新設した大型のミラー付きシューズボックスは、外出時
など身だしなみを確認することができ、靴やブーツなどを多数収納できる機能が備わっています。

建具(ドア)の変更

【BEFORE】

玄関DK・北洋間扉

【POINT】ダークブラウン色の建具

【AFTER】①

【POINT】ナチュラルなペール色の建具

【AFTER】②

【POINT】洋間ドアの変更


ダークブラウン色の建具から、明るいペール色の建具に大きめの明かり取りを設けることで、リビングと廊下全体が明るい印象に変わりました。

建具(戸襖)の変更

【BEFORE】

【POINT】戸襖

【AFTER】①

【POINT】3本引込戸

【AFTER】②

【AFTER】③



和室の場合、建具に戸襖を使用しているケースが多く、和室を洋室に変更することに
伴い、リビングと洋室の区分を3本引込戸にしたことで、一体的な部屋利用が可能
となり、お部屋の利用方法と機能性が充実しました。

トイレ設備

【BEFORE】

A-3 トイレ

【POINT】便器・便座・床と壁

【AFTER】
トイレ 施工後

【POINT】新便器・温水洗浄便座・タオルリング
      ペーパーホルダー・アクセントクロス


配管が露出した旧式の便器を温水洗浄便座機能の付いた便器に交換し、ペーパーホルダーとタオルリングを新設し、トイレ設備の機能が充実しました。併せて縦ストライプの
アクセントクロスを壁面に使用したことで、トイレ全体の清潔感が向上しました。

洗面化粧台

【BEFORE】

洗面化粧台

【POINT】混合水栓の洗面化粧台

【AFTER】
トイレ 施工後

【POINT】シングルレバー水栓の洗髪洗面化粧台



混合水栓の旧式洗面化粧台を、シングルレバー水栓付きの洗髪洗面化粧台に取り替えた
ことで、現代人の生活様式の変化に応えることができ、朝などの忙しい時間帯に快適な
ライフステージを提供します。

浴室(ユニットバス)

【BEFORE】

洗面化粧台

【POINT】ユニットバス・混合水栓

【AFTER】
トイレ 施工後

【POINT】ユニットバスコート(塗装)
      サーモスタット式水栓


築年数の経過に伴い、ユニットバスは変色したり、頑固な汚れが物件価値を下げて
しまいます。特に1日の疲れを癒やす浴室の環境は、住まう人が最も重要視している
部分となるため、研磨技術を必要とする特殊塗装のバスコートをおこないました。
そのことにより、美観と清潔感を取り戻すことができ、お客様に衛生的にも安心して
いただける物件へと、大きく価値が向上しました。

床材の変更

【BEFORE】

洗面化粧台

【POINT】ダークブラウン色の
      フローリング

【AFTER】

【POINT】ナチュラルなペール色の
      複層ビニール床タイル


築年数の経過に伴い、フローリングは変色したり、小さな傷や汚れなどが物件価値を
下げてしまいます。複層ビニール床タイル(ロイヤルウッド)は、高耐久な建材として
信頼性が高く、傷や汚れなどが付きにくいため、住まう人にとっても原状回復の費用負担が軽減できることから、安心して物件を選んでいただくことができます。

照明の交換

【BEFORE】

洗面化粧台

【POINT】和室照明

【AFTER】

【POINT】洋室LED照明


備え付けの照明など電気設備器具は、時代の変容と共に、お客様の求めるニーズが常に
変化していくため、しっかりとその時代に必要なものを捉えていかなければなりません。例えば再生可能エネルギーが注目されれば、居室照明は「蛍光灯」から「LED※長寿命」が主流となったりします。住まう人にとっても消費電力が軽減できることから、安心して物件を選んでいただくことができます。

TVモニター付きインターホン

【BEFORE】

洗面化粧台

【POINT】玄関チャイム

【AFTER】①

【POINT】玄関カラーモニターホン子機

【AFTER】②

【POINT】内部カラーモニターホン親機


古い玄関チャイムからTVモニター付きインターホンに取り替えたことで、時代が求める訪問者に対する防犯機能などが充実しました。昨今では、一昔前のように訪問者の確認
という役割以外に、例えば録画機能などが注目されるようになっています。

洗濯機置場の変更

【BEFORE】

洗面化粧台

【POINT】屋外洗濯機置場

【AFTER】

【POINT】室内洗濯機置場


現代の生活様式と大きく異なる部分「ベランダに洗濯機を設置しその場で洗濯物を干す」
ような旧スタイルが、賃貸経営では大きなマイナス部分となって影響してしまいます。
住まう人にとっても、防犯性が向上し洗濯機の故障リスクが軽減できることから、安心
して物件を選んでいただくことができます。

Bタイプ:シックな和風モダン仕上げ

Bタイプは3DK(和室+和室+洋室+DK)から2LDK(和室+洋室+和風LDK)に間取りを変更しました。シックな和モダン仕上げで、落ち着いた雰囲気を大切にし、洗練された和のスタイルで暮らしを演出します。「和モダン」へのリノベーションは、既存建物の和室間取りを活かすことでローコストでの工事を実現し、和室の再生をコンセプトとしております。古臭く感じられがちな和室をモダンな空間に変貌させることで、客層を広げることができ、他物件との差別化を図っております。
また、ダイニングキッチンと和室の戸襖を撤去し和風LDKを設けることにより、座卓で畳を楽しみながらの食事が家族の団らんと和みの空間を生み出します。

photogallery

【物件住所】 岡崎市上里二丁目地内 【建物構造】 重量鉄骨造 【間取り】<BEFORE 3DK> <AFTER 2LDK> 【面積】 51.03㎡ 【ターゲット】 一人親世帯・高齢者世帯

キッチン

【BEFORE】

A-3 キッチン

【POINT】背面キッチン

【AFTER】①

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【POINT】背面キッチン

【AFTER】②

DSCN9868


従来のリフォーム、原状回復工事では、クロスや床材などをできるだけ明るい色で使用
することが近年多いようです。和モダンのリノベーションでは、濃い茶系色を使い、
落ち着きのある雰囲気づくりと部屋全体の一体感を演出しました。
キッチンに木目調パネルのものを使用したり、木建具表面に木目調のリアテック貼りなどを施したり、部屋全体に和モダンの雰囲気を醸し出すことを工夫いたしました。

和風LDK

【BEFORE】

A-3 キッチン

【POINT】ダイニングキッチン

【AFTER】①

DSCN9868

【POINT】和風LDK

【AFTER】②


キッチンと和室間の壁は大部分を撤去し、戸襖も全てなくして、キッチンから和室へと
広がるLDKの空間を一体感が感じられるような和テイストで演出しました。またキッチンの壁クロス、床CFも和室との一体感を損なわないように、和調の風合いを感じさせる
高耐久素材を選択いたしました。

照明

【BEFORE】

A-3 キッチン

【POINT】和室照明

【AFTER】

DSCN9868

【POINT】LED居室照明


木目調天井から、明るい繊維調のクロスに変更することで、旧来の和室雰囲気を現代和風として明るいイメージに甦らせました。 また、照明器具も天井から吊り下げる古い器具から、シーリング式の器具及びLED照明に変更いたしました。

和室(座卓空間)

【BEFORE】

A-3 キッチン

【POINT】畳

【AFTER】①

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【POINT】琉球畳

【AFTER】②


和室では、琉球畳を使用し明るい色目でお洒落な座卓空間を演出しました。
濃紺のアクセントクロスを一面使用し、大胆な中にも和室雰囲気との調和を図りました。

施工事例